カテゴリー : Formlabs

Form1のレジンタンクに残っているレジン量

あと何ml残っているのか?プリントするのに足りるのか足りないのが…。わかりにくいですよね。簡易的にレジンの重量を量ってみました。写真はシリンジで10mlをボトルに移したところです。なので、1ml当たりのレジン重量は1gとなります。厳密にはもう少しあると思いますけれど1ml/gを基準として考えても問題ないと思います。

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なので、レジンタンクの重量を事前に量っておけば、差分がレジンの残量となります。3つほどあったので計った見たところ、純正のタンク重量は349g-350gの範囲でした。

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Form1のガルバミラーとサブミラーの清掃

なんか、プリント物に薄い膜のような物付くので、ミラーモジュールを外して清掃してみました。赤い四角の部分のコネクタを外して、青丸の部分のネジ2本を外せば本体からミラーモジュール(レーザー付き)が外せます。

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Form1動作中のレーザーモジュール温度

レーザー出力劣化の原因はモジュール温度が高くなることが原因でないかな?

なんてことを考えまして適当に温度ロガーを作って動作中の温度測定をしてみました。

■製作時間30分のデータロガー

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Arduino+DS18B20x2を使って15秒おきに外気温とレーザーモジュール温度を取得してグラフにしてみます。

電源入れなければ内部温度は外気温+1~2度ですが電源入れたままにして放置すると、外気温が25度ぐらいの時に内部で30度程度になっています。Form1の内部を見ると、レーザーモジュールはガルバミラーと一次反射用ミラーを収めたアルミブロックに取り付けられています。そして、ブロックにはレジンタンクを支えるメインフレームやZ軸昇降用のガイドや駆動軸なども取り付けられています。

放熱経路はレーザーモジュール⇒ミラーブロック⇒周辺パーツに熱を逃がすことでファンレスでの冷却を行っていると思われます。

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Form1のレジンテスト

現状で使えるレジンをテストしてみることにしました。Formlabsで新しく出たBlackがありませんがそれはおいおい試せれば試したいと思っています。MadeSolidの4色(Red,Blue,Black,White)とFormlabsの3色(Clear,Black,White)になります。写真がうまく撮れなかったのですが、MadesolidのBlueはおすすめできません。レジンタンクの底への攻撃性がかなり高いです。一回のプリントではっきりと跡が残るぐらいですのでどうしてもBlueが必要なとき以外の出番は少なそうです。

欲しいアングルとかありましたら連絡もらえばテストプリントできるかもです。

Form1でのFineTuning(X/Y Scale)方法

修理から返ってきたForm1での寸法精度を確認してTuningしてみました。しかし、スケール方向がわかりにくい…。

画面で奥行き方向がX軸で画面正面がY軸になります。下の画像を見てもらうとわかりやすいと思います。

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調整用に出力した物は20mm四方のテストキューブ。(仕様書

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Form 1が返ってきました

えーと、調子が悪くなり始めてFormlabsに連絡を始めたのが2014/04/21、機体の返送がDHLを使って2014/05/10に返送、Formlabsに2014/05/13に到着して…。交換機の発送が2014/06/02に発送、到着が2014/06/05となりました。だいたいおかしくなり始めたのは連絡の1週間前なので、7週間/1ヶ月強手元になかった計算ですね。

まあ、なんだかんだで時間がかかりますので壊れた際には覚悟が必要です。自分で直させて欲しい。Orz

ビルドプラットフォームとレジンタンクがおまけで新品が付いてきました。

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とりあえず、テストプリントしてみたいと思います。

Form 1の「Resin Tank」シリコン張り替え

レジンタンク底面のシリコンが悪くなってしまうと正常なプリントができなくなってしまうことは購入前からわかっていました。でも、まさかボトル1本(1L)でだめになるとは思っていなかったです…。購入&輸送費考えると自分で張り替えた方がどう考えても安くなるのでテストを兼ねて試してみることにしました。

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いろいろと掲示板なんかでも議論されているので既出なのですが使うシリコンは「Sylgard 184」を使うことになります。

いろいろとやり方があるのですが、最終的にはタンク底面と平行なシリコン層を均一な厚さで作ってあげることが目標です。

いろいろと知恵を巡らせまして以下の手順で実行しました。

1.底面シリコンの除去

シリコンの除去はカッター入れてはがす方法と熱湯かけて柔らかくして外す方法の2種類があるのですが…。それ以外の方法で今回はいきます。シリコンの端の方を指で中心に向かって引っ張る感じで押さえるというかするとピンセットでつまめるぐらいの隙間が出来るのでつまんではがします。ゴミも出ないし外した後の清掃も不要な感じです。

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form1の故障診断方法っぽいもの

突然調子が悪くなった我が家のform1ですがなんだかんだとやりとりの後、交換となってしまいました。稼働時間的には400-450時間程度でおかしくなってしまいました。状況ですが、サポートのベースはプリントできているものの底からの立ち上がり部分辺りからうまくプリント出来ない状況でした。おそらくレーザーの出力が設定値に達しないのでないかと予想。

交換に至るまでに中の人から試してほしいと言われたことを列挙しておきます。

  1. 新しいレジンでプリント確認
    ※:もし以前プリントが成功したものがあればその設定(5mm_Calibration_Steps.form)でプリントできるかを確認File_001File_002-1
  2. テストプリント用のサンプル()をプリントして写真を送る。
    ※:サポートの厚さは3mm以上を推奨みたいなので、通常/3mmにして2回プリントがおすすめ
  3. レーザースポットテスト
    以下コマンドで呼び出すことが出来るので画面指示に従って照射されたレーザーを写真に撮る。(レーザースポット部分にピントを合わせた状態で撮らないとNG)
    SONY DSC
    ・Windows
    “C:\Program Files (X86)\Formlabs\PreForm\PreForm.exe” -diagnostic
    ・Mac OS
    /Applications/PreForm.app/Contents/MacOS/PreForm -diagnostic
  4. メインミラーとガルバミラーの確認
    ※:ガルバミラーはバラさないと確認不可能なので真上から覗きこんでミラーに汚れがないことを確認IMG_6502
  5. ビルドドプラットフォームの確認
    ※:レバーを倒した状態(固定した状態)でガタが無いことを確認。
    上から見た時に見えるネジ(マイナス)を閉めこむことで調整可能
  6. レジンタンクの確認※:シリコン層に劣化がないこと傷がないことを確認

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form1で安定したプリントをするためのいろいろ

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form1はちゃんと使えば高精度のプリントが可能な3Dプリンタです。しかし、うまく使ってあげないと高精度のプリントは出来ません。安定してプリントするためのいろいろがわかってきましたのでメモとしての残しておこうと思います。

1.電源の安定

日本の電源と言うか商用電源は100Vが基本ですが、実のところ結構変動しています。大電力の機械(ドライヤー、エアコン、洗濯機等)を動かした時に蛍光灯がちらつくなんてのは変動しているからです。そこで、form1と電源の間にUPSを入れてあげることで電圧が安定します。なぜ電圧が下がると問題かというと、電圧が下がる=レーザーの出力が下がる=レジンの硬化が不十分、となってしまうからです。

※:UPSは高くなりますが、出来れば常時インバータ給電方式の物を入れたほうが効果が高いです。自宅ではオムロンのUPSで常時インバータ給電方式のBU75SWを使っています。

また、form1はプリント開始時にプリント用のスライスデータと言うかGcodeと言うかを全転送されて、転送後にはスタンドアロン動作します。そのため転送終了後にはPCとの接続ケーブルを外しても動作します。PCからのノイズ除去のため、転送終了後にはPC-form1間のUSBケーブルは抜いたほうがプリント結果が安定します。※:PCもUPS配下に入れてform1専用機(プログラムを動作させない)とすることで接続していても動作影響は最小になります。

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Form 1を使うときに便利なツール(その2)

レジンの拭き取りとかIPA洗浄後のプリント物の乾燥時には「セブンプレミアム クッキングペーパー 40枚入」が安いしおすすめ~。繊維があまりはがれないというかなのでプリント物に付かないのもいいです。

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そして、form 1を使っていると「Resin Tank」にレジンの塊というか形成不良のレジンのジェル状のものが底に張り付いている事があります。FormLabs的にはスクレーパーで剥がすみたいに書いてあるのですがそんなことしたら間違いなく底に傷がつきます。なにかないかと探してみたところレック ビン・缶用スクレーパー K567」を見つけて使っていますがなかなかいい感じで剥がすことが出来ます。剥がした後は先が丸いピンセットで回収します。

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