Orca 042をABS対応に改修(その3)

おそらくダメであろうと思っていたのですけど、規格書見ると余計にダメでした。
Orca0.42で使っているヒートベッド用ヒータに使っている抵抗器(メタルクラッド抵抗)ですが、ABS対応の温度まで上昇させると規格外での動作となります。 まあ、実際にどうなったかといいますと…。 1つが燃えて、1つが爆発しましたですよまったく。

PLAでプリントしている分にはだいたい規格内で電圧19Vまであげてもちょっと外れるぐらいで大丈夫そうです。 しかし、ABSでプリントするとなって105度ぐらいまでベッドの温度を上げるとなると規格の約3倍程度の発熱量です。

さてさて、例によって対策しないといけなくなってしまいましたので何とかします。 標準ではHS15(15W)という抵抗器を使っているのですがこれの1つ上にHS25(25W)という物があります。 サイズも大きくなってしまうのですが載せられなくはないサイズですのでこれに入れ替えて見ようと思います。 規格上は、これでもオーバー可能性があるのですが最悪1.5倍程度に収まるのでなんとかなると予想します。 ※:定格的にはHS50を載せたいところなんですがサイズが3倍近いのでちょっと無理目です。
 今回交換した物は「Arcol HS15 aluminium housed resistor 1R」⇒「Arcol HS25 aluminium housed resistor 1R」に交換
■左側が標準の抵抗器、右側が新しい抵抗器


今回せっかくヒートベットを取り外したので(ヘッドの調整が面倒だ)いろいろと修正してみます。

  • ヒートベッド全面に耐熱アルミガラスクロステープを貼り付け(抵抗器&センサーの場所を除く)
  • 抵抗器&センサーにの上ににガラステープを貼り付け
  • 抵抗器の取り付けには固まる放熱用シリコーン(SCV-22)を使用
  • ヒートベットのマウントボルトとキャリアの間にPTFEシートを挟み込み

※:アルミガラスクロステープ(J3520 50mm×3M)は3Mの物を使いました。

HS15⇒HS25でサイズが大きくなっているのですがうまい具合にマウント用のネジが流用できました。

ネジ穴位置が違うのでそのまま使うことができませんのでこのような形で取り付け


まずは定格内となる20Vからスタートして温度を見てみます。
耐熱アルミガラスクロステープを裏面に貼り付けたことが良かったのでしょうか、これで95度まで上昇させることができました。 余裕を見て110度まで温度を上げることが出来れば問題なく使えると思いますのでテストの結果電圧を26Vとして使用することにします。
計算すると、抵抗器には定格の○○倍程かかっていますけれども…。このあたりは安全係数の範囲内と思うことにします。

2012/10/18 18:55 追記

改修した後で分かったのですが、抵抗とy-rod-holderとの間隔が1mm程度しかありません。

さらに、標準では材質がPLAなので何時溶けるか不安ですのでABSでプリントした物に交換しました。(若干設計変更して高さを1mm低くしました)

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