Orca 042をABS対応に改修(その2)
改修してしばらくは問題なく動作していたのですが、突然X軸が脱調したかの様に位置がずれる様になってしまいました。 脱調しているわけでもないのでモータードライバが壊れたのかと思って交換するも改善せず…。
■左が問題パーツ、右が正常
地道に1つずつパーツを入れ替えたところArduinoがおかしいことが分かったので手持ちの予備に交換したところ正常に動きました。
原因として考えられるのが電圧を24V以上にあげているところです。しかし、パーツを元に戻して19Vまで下げても状況変わらず…。
このあたりでチョット手詰まり感が出ていたのですががからなそうだったのでそのまま使うことにしたのですが、交換した方もおかしくなりました。 何とかして根本解決を探さないといけなくなってしまいました。Orz
ここ1週間ばかりそんな感じでいろいろといじったのですがいっこうに解決されずにどうしたものかとRAMPSの回路図眺めていたのです。 HEATER側にはノイズ対策が無いです、とりあえずコンデンサを入れたところ19Vまでならあげても問題なく動作する様になりました。
■回路図
というところを踏まえると、ヒーター側の回路からのノイズが何らかの形で影響している可能性が否定できなくなります。
今回は、ヒーター側の回路を外部出ししてみることにします。 手近にいい物がないかと探していたら、秋月電子より「大電流大型リレーモジュールキット」が出ていたので使ってみました。 DualExtruder化することも考えてヒーター×2/ファン×1をRAMPS側で制御してヒーター電源は外部リレーで制御します。
★pins.hをの以下の項目を修正
#define FAN_PIN 8
#define HEATER_1_PIN 9
#define HEATER_0_PIN 10
#define HEATER_BED_PIN 58
※:高速でスイッチングしていたらアウトだったのですが、プログラム読む限り大丈夫そうです。
という改修に1週間以上の時間がかかってしまいました。
これでうまくプリントできるようになるかとおもいきや、改善されませんでした。なんで…。
そこで、RAMPSへの電源の入力側に電解コンデンサと出力側(D8-D10)にノイズ対策用のセラミックコンデンサ(1uF)を入れてみます。しかし、これでも改善せず…。いい加減に手詰まり、替えられるパーツはほぼ全部変えたと思っていたのですが、ステッピングモーターは変えていないことに気が付きました。 何故か余っているステッピングモーターが手元にあったのでとりあえず付け替えて見ることにします。
交換したところ、あっさり解決しました。いままでの苦労は何だったんでしょうか…。それにしても、ステッピングモータが壊れるとは勉強になりました。
あと、チョットした修正ですがY軸のLM8UUホルダーをPLA→ABSに変更しました。(熱で変形し始めていました)
ということで、Orca 0.4xを使ってABSプリントするとなるとそこそこのパーツを入れ替えないとちゃんとしたプリントが出来ないことが分かりました。
最後に、いろいろ修正したうえで、現状で使っている”DEFAULT_AXIS_STEPS_PER_UNIT”を記載しておきます。
#define DEFAULT_AXIS_STEPS_PER_UNIT {64*0.995, 64*0.995, 1920, 325}
※:Arduino Mega+RAMPS1.4(1/16 Step)& V10b/Orca0.42
■参考情報
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