Orca 0.4xでのv10系ホットエンド&エクストルーダーの調整
今度は面倒くさがらずに写真を入れて説明します。というか、写真を入れないと説明しきれません。
結局の所、XYZ軸とかの移動は比較的問題なく動く様にはなるんですがホットエンドからフィラメントが射出されなくなってしまうともうどうしようもないんですよね…。そのため、改良路言うか改修はエクストルーダー周りとホットエンド周りに集中しているのだろうと勝手に想像していたりします。
今回は、あるときを境にホットエンドからのフィラメント射出が全く同じ設定のナズナのにうまくいかなくなってしまったことに端を発します。原因究明に4日もかかってしまいました。
変更点は大きく3つを変更しました。
- v10bのエクストルーダーのTopパーツのフィラメントを入れるための穴位置変更
- フィラメントガイドとアイドラーの位置と形状を修正
- V10ホットエンドの組み立てからの変更
フィラメントが一直線にホットエンド側に入っていく様にTopパーツの穴位置を左側にずらしています。(個体差によってずらさなくていい場合もあると思います)
フィラメントガイドとアイドラーのオフセット値と穴位置の修正。フィラメントの送りに関する改善の一環としてアイドラーベアリングのあたりを改善してみます。
修正前:穴位置がファイトのセンターからずれている感じ(右寄り)
最後が結構な改修だと自分では思っているホットエンドの組み立て方法を改善です。なんだかんだでフィラメントの射出がうまくいかなくなったすべての要因はここにあります。上記2点の改善とかなんておまけみたいな物です。
これ、ホットエンドノズルの写真なのですが、ノズルの反対側というか、お尻側というかがヒートブロックにちゃんと当たっていない状態になるとうまく熱を伝えられなくなります。それは当然なのですが、今回はちゃんとねじというかあたりはしていたんですが表面が若干酸化している様な感じだったので耐水ペーパー(2000番)で磨いてあげたらあっさり解決しました。(写真は磨いた後の状態)
たかだかこんな事でうまくいかなくなるとかやめて欲しいとか思いながら、熱伝導をよくしてやらないといけないと言うことを痛感したので熱伝導グリスを探してみました。通常の物は良くて耐熱200度くらいまでしか耐えられないので使えません。いろいろと探してみたら見つけました。
■ワイドワーク 高耐熱性・高熱伝導グリス RedIce611HTC(1g) WW-RI611HTC
なんと360度まで耐えられます。千石電商にて購入しました。
さっそく、ノズル部分の組み立てをします。
ノズルのねじ山の部分にはPTFEテープを25mmほど使用します。(幅12mmを半分に折って巻き付け)灰色の部分が伝導グリス、ねじ山にはかぶらない様に塗っています。
最終的にノズルと付けた状態だとこんな感じですね。ずいぶんホットエンドも年季が入ってきた様に思います。
■参考情報
V10b Extruder Filament Guide 1,75mm by Okatake – Thingiverse
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