前回はMk7ドライブギアを使用して作成したダイレクトエクストルーダーですが、注文していた「Micro Extruder Drive Gear – 1.75mm Filament」(以降Gear175)が到着したので若干設定と手を加えて作成してみました。
ドライブギアの比較写真はこのようになります。 Gear175/Mk7
Gear175は溝の深さがMk7とは違うためにフィラメントとギア位置の調整が必要になってしまったのでV1を修正してV2としました。ほとんどパラメタの調整だけで対応できる範囲でしたが、せっかくなので50mmボルトをスタッドに使えるように修正(60mmは普通に手に入らないので)
結果としては、このドライブギアではうまく動きませんでいた。微妙な違いなのでしょう、摩擦力が足りない様でフィラメントをうまくおしこむ事が出来ないようです。PLA素材であれば問題なく使えるのですがABSで使用しようとすると無理があるようです。mendel-partsのV10ホットエンドも影響している様に思いますが、現状で唯一まともにABSを遅れるのはオリジナルのMk7だけと言うことになります。
ついでに最近の悩み事を、スライサーの問題なのか外周部のスタート/エンド時のフィラメント射出量が若干多いのかエッジ部分からスタートした際に角に尖った部分がつきだしてしまうことでした。 これは調整でどうにかなる範囲ではないらしくどうしようかと色々と考えていたのです。
機構的な問題でないとするとスライサー側で何とかしたいところです。 スタート位置をエッジ部分ではないところからのスタートにすれば状況改善するのわかるのですけれど、どうすればそうなるのかがわからないです。 と書きながら、パラメタの”Randomize starting points”のチェック外したら解決しました。(ディフォルトでOn)
「Model ship couplings and inserts, modular boat propshaft couplings」についてはまだ手元に届いていないのですが比較作成は見送ろうと思います。 理由としては、このギアは歯が全周というか全体に刻まれているタイプで位置を固定するためのベアリングを当てることができないことが大きな理由です。 PG35Lはプラスチックケースに入ったプラのギアで増速を行なっているのですがプラ素材のため強度的にあまり高くないためスラスト荷重で軸位置が微妙に動いてしまうのです。(おそらく0.3-0.5mm程度) そのため、フィラメントの送出圧力が安定しない。特にリトラクト動作時にリトラクトが厳密に行えないので積層が乱れる。ということが、MK7のサポートベアリングシングル構成でのエクストルーダーで判明しているためです。
■参考情報
Mk7 Drive Gear : eMAKERshop
Micro Extruder Drive Gear – 1.75mm Filament – Ultibots LLC
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